哺乳類最強のラスボスとは⁈

カテゴリー │事務局長

多様な哺乳類の中でもケタ違いに大きいのが、体長30m前後、体重200t近い世界最大の「シロナガスクジラ」です。
絶滅した恐竜に匹敵するボリュームですが、シロナガスクジラにも天敵がいます。
それは、「キラー・ホエール」の異名を持つ『シャチ』。
知能が高く獰猛なシャチは、「海のギャング」とも呼ばれており、シロナガスクジラを集団で襲い、鋭い歯で容赦なく攻撃します。
映画「ジョーズ」のモデルになった「ホオジロザメ」も、シャチには歯が立ちません。
ホオジロザメの肝臓が大好物なシャチにかかれば、恐ろしい人食いザメもたちまちデザートにされてしまいます。

では、地球最大級の肉食獣といわれる「ホッキョクグマ」は、シャチに勝てるでしょうか?
ホッキョクグマのオスは体長約2m、体重約1tですが、シャチのオスは背びれだけでも2m近くあり、体重も最大10t近くあります。
しかも、シャチは水中で生きる哺乳類の中で最速の時速60〜70kmで泳ぎ回るので、さすがのホッキョクグマも水中では太刀打ちできません。
向かうところ敵なしのシャチは、学名もOrcinus orca=「冥界からの魔物」とラスボス感たっぷりです。
無敵のシャチに天敵がいるとしたら、それは人間による海洋汚染です。
シャチは食物連鎖の頂点にいるため、汚染物質が濃縮されてしまい、繁殖力が弱まってしまうのです。
2018年に米国の科学誌『サイエンス』に掲載されたデンマークのチームの研究発表によると、100年後には各地のシャチがほぼ絶滅する恐れがあるのだとか。
生態系を守るためにも、海洋汚染をこれ以上進行させない対策を急ぐ必要があります。


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